皆さまの地盤に関するよくある質問をまとめました。
- 住宅の地盤調査の方法はどんなものがありますか?
- 地盤状況や建物に応じてより効果的で経済的な調査を選択します。地盤調査は現地で行う調査と室内で行う調査があります。現地調査ではスウェーデン式サウンディング試験、ボーリング調査が主に行われます。室内調査では一軸圧縮試験や圧密試験、物理試験などがよく行われます。
- 地盤改良工事にはどんなものがありますか?
- 住宅地盤においては、表層地盤改良、柱状地盤改良、小口径鋼管圧入工法が代表的な軟弱地盤対策工法です。
- 表層地盤改良はどんな地盤に適用されますか?
- 表層地盤改良は、下記の場合に適しています。
1)現況地盤の表層部0.5~2.0m程度が軟弱なとき
2)表層の砂層地盤に液状化の対策が必要な場合
- 柱状地盤改良はどんな地盤に適用されますか?
- 柱状地盤改良は下記の場合に適しています。
1)表層から2~8m程度の地盤が軟弱な場合
2)地下水位が浅く、表層地盤改良が困難な場合
3)隣接建物に近接し、表層地盤改良が困難な場合
- 液状化とはどのようなものですか?
- 液状化とは地震の振動により砂粒子の間の水圧が上昇して、地盤が液体状になる現象のことをいいます。N値(地盤の有する強度)が低いほど起こりやすく、地下水がある地盤、砂で構成される地盤ほど発生しやすくなります。
- 不同沈下を防ぐ基礎対策とはどのようなものがありますか?
- 地盤調査の結果により対策はことなりますが、以下のものがあります。
1)地盤にかかる荷重(建物や新しい盛土)を軽くする
2)基礎の剛性を高めて、地盤にかかる荷重を分散・均質化する
3)表層地盤改良を行う
4)硬い地盤まで基礎を下げる、または柱状地盤改良や小口径鋼管等を打つ
- 擁壁が傾いているのですが、原因はなんですか?
- 擁壁が傾く原因は大きく下記のものがあります。
1)設計ミス(設計支持力不足)
2)施工時に盛土、埋土などを擁壁の近くに過剰に積み上げた
3)擁壁の施工不良
4)擁壁の近くを掘削した
- 良質土とは何ですか?
- 一般的に「砂質土」として購入した土が良質土です。なお、砂質土にやや粘性土が混入した方が、締まりやすい土といえます。ただし、粘土が多すぎると転圧しても締まらなくなり、地盤沈下の原因となります。